LCGT Collaboration Meeting 議事録
2010年 4月 5日(月曜) 14:00-17:00

出席者:
[ICRR] 中谷・黒田・大橋・三代木・森脇・鈴木・斎藤(芳)・高橋(竜)・E.Majorana,
[NAOJ] 川村・佐藤・辰巳・上田・森,
[阪大] 田越,
[阪市大] 神田,
[Skype] 山本(博)・宮川・内山・安東・宗宮.

決定事項:
- 安東氏を座長として,LCGT の RSE シナリオを作るタスクフォースを新設する.

アクションアイテム:
- 各作業部会の代表は
 http://gwwiki.icrr.u-tokyo.ac.jp/JGWwiki/LCGT/subgroup/
 に従って 4月 16日(金曜)を締切りとして ICD の改訂を行う.

議事:
- トンネル (大橋),真空・防振 (斎藤),レーザー (森脇)
 特になし.

- 低温 (鈴木)
 Ulvac の超材料研究所を斎藤・高橋・鈴木で訪問.
 放射率の測定装置を見せてもらう.放射は 2-22ミクロンの波長が対象.

- デジタル制御 (宮川)
 2台目のコンピュータを立ち上げ,使用可能となった.

- サファイア (鈴木)
 物質構造研 (KEK) の中性子の専門家,竹谷氏とサファイヤの評価について
 共同研究を始めようとしている.

- 解析 (神田)
 4月末目標のホワイトペーパーの作成が進行中.

- 防振 (高橋)
 Virgo のサスペンション,Majorana 氏に根掘り葉掘り聞いている.

- 入射光学系 (森脇)
 変調周波数の変更に対応した MC2 の変更点を検討した.(別紙参照:
 http://gwdoc.icrr.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/DocDB/ShowDocument?docid=84)

- TAMA (辰巳)
 TAMA のミーティングを CLIO ミーティングと合流して行う.

- CLIO (三代木)
 高い周波数のあたりの改善をめざし,感度曲線の更新を試みた.
 帯域の一部で改善は見られたが,3月 21 日のベストのフロアレベルを
 全域に渡って越えるというデータは取れなかったので,3月 21 日の
 データで論文を作成することとしたい.
 LSPI は斉藤氏が LIGO デジタル制御への移行を進行中.

- 文書管理 (宮川)
 ICD の更新をお願いしたい.先に ML に流した通り,4月 16日締切り.
 デザインドキュメントの更新は帯域作業部会の結果をいつ入れるかが
 悩みどころ.また,デザインドキュメント内に,要求値等で整合性の
 とれてないところがあり,修正したいが,これも時期的にどう進めるか
 悩んでいる.
 中谷「ICD の更新によって矛盾が洗い出されるのでは?」
 高橋「ICD の中でパラメータがサブシステムの間でだぶって表記され,
 一致してない場合どちらが優先するかで混乱することを宮川さんは心配
 しているのでは」
 川村「サブシステム A に要求値 x, サブシステム B に要求値 y があり,
 システム全体の要求値 z が z=x*y と積になっている場合,A は x のみを
 書き,B は y のみを書き,値の配分は両者が協議して決める,という
 方針でいいはず」
 宮川「今回はだぶりを気にせず積極的にパラメータを挙げてもらって
 洗い出してもらうのがいいのでは.」
 辰巳「ICD 作成のプライオリティーは高いのか?TBD が増えるだけに終わる?
 一週間後締切りの意味は?」
 中谷「各サブシステムのターゲットの値がはっきりしていない状態で
 進むのはよくないので,LCGT 全体の整合性を見るために ICD 更新は
 重要と思われる.」
 辰巳「簡単でいいのでとりあえずまとめるというのであれば,同意したい」
 中谷「デザインドキュメントが完成していないと ICD ができないかというと
 そうではない.」
 大橋「ICD と デザインドキュメントのどちらを先に改訂して欲しいのか,
 マネジメントサイドで決めて欲しいという願望をみんな持っているのでは?」
 神田「例えば今の公式の LCGT 感度曲線が RSE 作業部会の最新の結果に
 なっていない.」
 上田「ICD を吸い上げてデザインを決める流れがよくわからない.また,
 ICD をまとめるサブシステムのグループと,デザインドキュメントの
 まとめのグループがずれているのは問題では」
 中谷「次のデザインドキュメントの担当著者は現在の ICD のサブシステム構成に
 ならったものに変えたい」
 辰巳「一年後に設計がどうなっているのが希望かを,マネジメント側で
 示してほしい」
 大橋「では,マネジメント側としては ICD の改訂を最優先ということにしたい」
 中谷「TBD をすべて埋めよというのではなく,当面の変更点を盛り込んだもの
 にする方針でお願いしたい」
 山本「LIGO では各サブグループは非常によく働いていろんな提案をするが,
 他のサブグループの内容をほとんど知らない.しかし全体をまとめる
 システム部が独善的に決めていて結果的に機能している面がある.」
 大橋「LCGT ではサブシステムのリーダーが LIGO のシステム部に相当して,
 足りないことはたくさんあるが,機能はしているので,あまりいじらない
 ほうがいいのでは」

- PLUS について (三代木)
 CLIO core + 何人かで議論し,2010年の宿題は何かなどを洗い出したのは
 メールで送ったとおり.
 CLIO では低温での感度向上の実証がようやくできた.
 2010年は CLIO はデジタル制御導入を主テーマとしたい.
 TAMA は RSE のアラインメント.人員補充したい.
 SAS は本来なら試作機製作をやりたいが,予算がないので,センサ・
 アクチュエータを手がける.こちらもやはり人員補充をお願いしたい.
 サファイヤ基材開発は我々ではできないので,宇宙線研の共同利用の枠で
 評価系を構築する.当面は吸収量の測定系の開発を行う.
 低温懸架系も重要で,予算の制限のため苦しいが鈴木さんを中心に進める.
 以上のテーマを連携して行うために,水曜 16時から合同のミーティングを
 開くことにした.おそらく来週あたりから.
 LCGT の RSE 信号取得,入射光学系,リサイクリング共振器,防振系に
 ついてもワーキンググループを作る R&D をする必要があるという結論になった.
 宗宮「昨年 RSE の特別班がやったように,制御作業部会に締切りを設けては」
 中谷「5年後のかたちの作業で RSE の位置づけがはっきりしていない面が
 あったので,安東氏をリーダーに,RSE の R&D のシナリオを作る
 タスクフォースを作ってはどうか.シナリオは一ヶ月先ということで.
 メンバーに大橋さんには入ってほしい」
 大橋「R&D の目的のために TAMA や CLIO の実験内容を決める権限は
 このタスクフォースにはなくて,予算を含めて全体で議論しないと
 いけないので,そういう意味もあってひと月後にリコメンデーションと
 してのシナリオを作るのは意義深いと思う」
 安東「メンバーは 5年目のかたちのメンバーと cliocore の和集合で
 いきたい.後でメールでお送りする.」

- Installation status of Virgo+ (E. Majorana)
 (プレゼンテーションファイル,以下の Web page 内のリンク参照:
 http://gwwiki.icrr.u-tokyo.ac.jp/JGWwiki/LCGT/Meeting/weekly)
 インプットテストマスの交換の過程と評価結果の紹介.
 Monolithic suspension 構造により,熱雑音の低減を図る.
 Thermal compensation に対応する新しいコーティングを備える.
 腕フィネスも上がった.
 「機械 Qは測った?」=> No.
 「エンドマスは今もスチールワイヤ?」 => Yes. だが,明日交換予定.
 Virgo+ の先にある Adv.Virgo では要求がさらに厳しく,設計で
 struggle している.
 予算がついてない段階でデザインを決めるのがつらい.
 予算のつきかたに応じて二通りのプランを用意している.

- 次回 4月 19日 (月曜) 14:00-15:00

LCGT/Meeting/weekly/minute/20100405 (last edited 2011-06-17 00:40:15 by OsamuMiyakawa)