Beam radius

ミラー径が12.5cmでビーム径が3cmというのはかなり小さい。

AdLIGOではミラー径が17cmでビーム径が6cm前後であるから、

同じ比率にするなら4.5cmにしてもよいはずである。

「LCGTは冷やすから、熱雑音のためにビーム径を大きくする必要は無い」

という意見もあるが、逆に言えばビーム径を小さくしているために

冷やした効果が半減しているということでもある。

実際、BRSEにしたときの感度は熱雑音ではなく量子雑音で制限されて

おり、ビーム径を大きくする効果は少ない。しかし、DRSEにすると、

ビーム径の拡大で中性子連星へのSNが1割ほど向上するから、検討する

必要がある。

ビーム径拡大の代償はパラメトリック不安定性であろう。これについて

はAdLIGOの方がLCGTより厳しい状況であり、解決策が模索されている。

LCGT/subgroup/ifo/ISC/ClassicalNoise/issue1 (last edited 2010-06-03 14:38:13 by YoichiAso)