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Subject: [LCGT-isc 00258] Re: [LCGT-isc 00254] 論点整理
From: Hiroaki Yamamoto <hiro@ligo.caltech.edu>
To: LCGT-isc@icrr.u-tokyo.ac.jp
Cc: Norikatsu Mio <mio@hagi.k.u-tokyo.ac.jp>
Date: Wed, 11 Aug 2010 00:25:20 -0700
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 . Subject: [LCGT-isc 00258] Re: [LCGT-isc 00254] 論点整理
 . From: Hiroaki Yamamoto
. To: LCGT-isc at icrr.u-tokyo.ac.jp
 . Cc: Norikatsu Mio
. Date: Wed, 11 Aug 2010 00:25:20 -0700 </pre>
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私としては不可能と信じていますが、一応どの様な表面が必要か。
散乱によるロスは
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鏡の長波長(>1 mm) RMS = 1 nm で鏡あたりの散乱損失が '''45ppm'''. 0.75 nm で 25ppm
鏡の短波長(<1 mm) RMS = 0.2 nm で '''6ppm'''
訳の分からない点状散乱 '''10ppm''' (神様、仏様に祈ってやっと願いがかなうかどうか、15~30ppm が現実的な値)
この散乱だけで 61ppm (RMS(長波長)=1nm), 41ppm (RMS=0.75nm)
 . 私としては不可能と信じていますが、一応どの様な表面が必要か。 散乱によるロスは
  *
鏡の長波長(>1 mm) RMS = 1 nm で鏡あたりの散乱損失が '''45ppm'''. 0.75 nm で 25ppm
  * 鏡の短波長(<1 mm) RMS = 0.2 nm で '''6ppm'''
  * 訳の分からない点状散乱 '''10ppm''' (神様、仏様に祈ってやっと願いがかなうかどうか、15~30ppm が現実的な値)
 . この散乱だけで '''61ppm''' (RMS(長波長)=1nm), 41ppm (RMS=0.75nm)
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シリカの場合、コーティングによる吸収が 0.5ppm 以下が可能と言われているが、表面が汚れると数 ppm 簡単に悪くなる。
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この中で、金と時間で解決できるのが長波長領域での散乱ロス。
LIGO は RMS<0.5 nm を要求し、
Tinsley がそれより良い研磨を達成している。
 . シリカの場合、コーティングによる吸収が 0.5ppm 以下が可能と言われているが、表面が汚れると数 ppm 簡単に悪くなる。


 .
この中で、金と時間で解決できるのが長波長領域での散乱ロス。 LIGO は RMS<0.5 nm を要求し、 Tinsley がそれより良い研磨を達成している。
  • Subject: [LCGT-isc 00258] Re: [LCGT-isc 00254] 論点整理
  • From: Hiroaki Yamamoto
  • To: LCGT-isc at icrr.u-tokyo.ac.jp
  • Cc: Norikatsu Mio
  • Date: Wed, 11 Aug 2010 00:25:20 -0700 </pre>

  • 私としては不可能と信じていますが、一応どの様な表面が必要か。 散乱によるロスは
    • 鏡の長波長(>1 mm) RMS = 1 nm で鏡あたりの散乱損失が 45ppm. 0.75 nm で 25ppm

    • 鏡の短波長(<1 mm) RMS = 0.2 nm で 6ppm

    • 訳の分からない点状散乱 10ppm (神様、仏様に祈ってやっと願いがかなうかどうか、15~30ppm が現実的な値)

  • この散乱だけで 61ppm (RMS(長波長)=1nm), 41ppm (RMS=0.75nm)

  • シリカの場合、コーティングによる吸収が 0.5ppm 以下が可能と言われているが、表面が汚れると数 ppm 簡単に悪くなる。
  • この中で、金と時間で解決できるのが長波長領域での散乱ロス。 LIGO は RMS<0.5 nm を要求し、 Tinsley がそれより良い研磨を達成している。

Hiro_100811 (last edited 2010-08-12 08:09:05 by HiroYamamoto)