解析ミーティング(7/1/2009)議事録

日時:7/1/2009 18:00-19:40
場所:ビデオ会議 
参加者(順不同): 
 天文台 辰巳、和泉、西澤、西田 
 阪大 田越
 東大本郷 麻生
 長岡技術科学大 高橋(弘)
 京大 安東
 東北 伊藤
 大阪市大 岡田、宮本、神田
 
議題:

(1) 観測帯域について(神田)
「連星合体を優先」は合意。付帯条件については多く意見がある。
国際観測網での観測として、1年間で数イベント以上が必要。
観測レート予想については、資料(wiki)参照。

(田越)観測レンジだけで考えればDRSE。だが、探索レンジだけで
決めてよいのか?(パラメーター決定精度については、次の議題参照)
(麻生)コミッショニングの手順では、最初にBRSEからのはず。
切り替えも不可能ではない。
(辰巳)BRSE, DRSEの選択に関しては、観測に関する面からは非常に
シビアな話。
(神田)BRSEでの観測期待値を考えると、DRSEにしたことで遅れると
して許容できるのは半年くらい。
(安東)ここでは、干渉計のケースバイケースを検討するよりも、それ
ぞれの方式での解析上の有利不利をまとめるべし。

-->BRSEが必要というような結論を早急に出すのは避け、以下のNS-NS
やそのほかのソースについての議論・見積を進めて、解析上の有利不利に
ついての検討をしてゆく。

宿題:観測レンジをDRSEにしたときの、観測時間VS検出確率。

(2-1) 連星合体のパラメーター決定精度(田越)
BRSE, DRSEのそれぞれの場合について比較。スペクトルは昨年11月のもの(佐藤氏の計算)。
SNについてはDRSEがよいが、到来時刻、質量などの決定精度はBRSEがまさる。
理由は狭帯域にすると、波形のサイクル数がすくないため。
各パラメーターの精度は2倍程度DRSEが悪化する。
到来時刻の決定精度が、重力波源方向決定などに一番シビアか。

神田補足:以前の計算では \delta tc = 0.25 msec だと、全天平均での方向決定精度は1.7度くらい。

宿題:カイ2乗をつかった選別についてはどうか?

(2-2) 連続波観測について(伊藤)
E@Home のことを紹介。全天探査をE@Homeの方式でやる場合、手元に用意すべき計算機リソースはそれほど
多くなくてすむ。全天探査はパラメータースペースが10^{12}程あり、自前で用意するのは非現実的。

宿題:計算量等を簡単にまとめる(表など)。

(2-3) 超新星探索について(高橋)
最新の文献で存在率(観測距離VSイベント期待値)を調査している。

宿題:LCGTでの観測予想に。

(2-4) ハム雑音、バイオリン雑音の解析への影響(辰巳)
ハムについては、時系列でのsubtractも可能。(別作業班で)ハード面での対策が検討されている。
宿題:バイオリン雑音については検討を進める。


次回:
8月5日17:00-19:00 を予定。