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= D-sub 9ピンケーブル使用上の基本指針 = | = D-sub 9ピンケーブルの仕様と基本指針 = |
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基本指針 - 信号伝送はシングルエンドはやめてシールド・ツイストペア線を用いた 差動伝送を使うべし.シールドグラウンドは両端で基板グラウンドに つなぐのを基本とする. - D-sub アダプタでグラウンドループを切断してみてノイズがすくなく なるかを見る手法は,唯一の対処療法として,許容する. |
== 基本指針 == {{{ - 信号伝送はシングルエンドはやめてシールド・ツイストペア線を用いた差動伝送を使うべし. シールドグラウンドは両端で基板グラウンドにつなぐのを基本とする. - D-sub アダプタでグラウンドループを切断してみてノイズがすくなくなるかを見る手法は, 唯一の対処療法として,許容する. }}} |
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基板GNDを伝送するとGNDループができるが、それほど気にしなくてよい、理由としては、 | 基板GNDを伝送するとGNDループができるが、それほど気にしなくてよい、理由としては、<<BR>> |
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受信側と送信側のGND電位が若干ズレてくる。 (2) この電位差とカップルして、静電ノイズが乗りやすくなる。 (3) 信号線と同時にGNDを送ると、この電位差を小さく出来る。 |
受信側と送信側のGND電位が若干ズレてくる。<<BR>> (2) この電位差とカップルして、静電ノイズが乗りやすくなる。<<BR>> (3) 信号線と同時にGNDを送ると、この電位差を小さく出来る。<<BR>> |
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GND電位差が受信側と送信側に発生する。しかしこれは普通とても小さい。 (5) 差動伝送をしていれば、大抵の場合(4)の電位差には耐えられる。 |
GND電位差が受信側と送信側に発生する。しかしこれは普通とても小さい。<<BR>> (5) 差動伝送をしていれば、大抵の場合(4)の電位差には耐えられる。<<BR>> |
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GNDを基盤に繋げる点と、電源GNDの間は太く短く結ぶ必要あり。 | GNDを基盤に繋げる点と、電源GNDの間は太く短く結ぶ必要あり。<<BR>> |
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[[http://homepage3.nifty.com/tsato/dtemc2/part2.html| EMC のための設計テクニック (第2版) ―― 第2部: ケーブルとコネクタ]] |
[[http://homepage3.nifty.com/tsato/dtemc2/part2.html|EMC のための設計テクニック (第2版) ―― 第2部: ケーブルとコネクタ]] |
D-sub 9ピンケーブルの仕様と基本指針
- 検出器等からデジタルシステム、デジタルシステムから駆動機構等までのアナログ差動信号の伝送には、
2011年度には、主としてD-sub9ピンケーブル(LCGTではその他種類の使用も想定)が用いられる。
基本指針
- 信号伝送はシングルエンドはやめてシールド・ツイストペア線を用いた差動伝送を使うべし. シールドグラウンドは両端で基板グラウンドにつなぐのを基本とする. - D-sub アダプタでグラウンドループを切断してみてノイズがすくなくなるかを見る手法は, 唯一の対処療法として,許容する.
参考資料1.
平松先生のコメント 基板GNDを伝送するとGNDループができるが、それほど気にしなくてよい、理由としては、
(1) 電源経由でGND電位を分配していると、どうしても 受信側と送信側のGND電位が若干ズレてくる。
(2) この電位差とカップルして、静電ノイズが乗りやすくなる。
(3) 信号線と同時にGNDを送ると、この電位差を小さく出来る。
(4) グラウンドループができると、AC磁場とカップルしてAC的な GND電位差が受信側と送信側に発生する。しかしこれは普通とても小さい。
(5) 差動伝送をしていれば、大抵の場合(4)の電位差には耐えられる。
(6) グラウンドループの影響を抑えるために、信号線と同時に送られる GNDを基盤に繋げる点と、電源GNDの間は太く短く結ぶ必要あり。
といった感じだそうです。 なので、シールドで送るGNDは両端で基盤に落としたほうが良い というのが平松先生のアドバイスです。(by麻生)
参考資料2
EMC のための設計テクニック (第2版) ―― 第2部: ケーブルとコネクタ
参考資料3
アナログ・デバイセズ 著 電子回路技術研究会 邦訳 「OP アンプによる増幅回路の設計技法」 CQ 出版 2005 ISBN: 4-7898-3614-2