LCGT Collaboration Meeting 議事録 2010年 6月 28日(月曜) 14:00-17:00 出席者: [ICRR] 中谷・梶田・黒田・大橋・三代木・宮川・榊原・関口・ 麻生・森脇・小倉・新谷・高森・ 鈴木・斎藤(芳)・木村・高橋(竜)・上田・端山・我妻・森・西田・ 植田・武者・宗宮・高橋(弘), [京大] 中村・柴田, [神岡] 内山・斎藤(陽), [大阪市大] 神田, [Skype] Warren Johnson・山本(博)・河邉・山元・新井・和泉・ 川村・瀬戸・阿久津・安東・長野・佐藤・苔山 - 決定事項: 今後の LCGT コラボレーションミーティングは,日本語可読でない コラボレーターに配慮し,プレゼンテーションファイルは英語表記を 原則とする.また,日本語可聴ではないコラボレーターが一名以上 参加する場合は,話も英語で行う. - アクションアイテム: マネジメントサイドで LCGT の方式の大枠を決めた後,各サブシステムに デザイン設計を依頼する. - コラボレーター会議 (黒田) 大型科研費を今後どう進めていくかの議論があった. JGWC を中心に対応することが確認された. 外国コラボレータのため,プレゼンテーションファイル等を英語にする という提案があった. - 最先端研究基盤事業 (梶田) FY2010-2012 の 3年で 98億円が認められた. 3年の最終年度が終わるとレビューがある. 最終的に LCGT から抜くものが最小限になるような設計をお願いしたい. - 要求を満たすレーザー干渉計の論点整理 (黒田) 5年目に観測するための常温干渉計を作る.石英鏡を使用. 低温にスムーズにつながる形態を採用する. LIGO の鏡を借用する案もある. 光の大パワー化をさぼるかわりに低周波防振で闘う. 干渉計の方式で抜け道があるか? 「鏡の製作期間の参考として TAMA の例をあげると,TAMA MC 鏡の 製作期間は 1年とすこし,腕ミラーはさらにもうすこし時間がかかった」 Q「低周波防振は LCGT の当初計画の性能が目標?もっと上を狙う?」 A「当初設計の性能を考えている」 「当初設計の性能は難しいのではないか」 「SAS は調整に時間がかかり難しい.途中段を固定して使用する時期が あると思われる」 「低周波防振は,導入しないと,アップコンバージョン雑音により 干渉計本体の雑音特性が悪化する.定量的に見積りが必要.」 Q「SAS のコミッショングはどのくらいかかりそう?」 A「人材依存で,一概には言えない」 「作る鏡のコーティング頼むことになると思われる ATF は LIGO への納品で飽和する?」 => 大丈夫そう 「常温の RSE をやるかどうか,単純化の果てとしてリサイクリングなしの FP Michelson まで,いろいろなケースを比較検討する必要がある」 「シリカの鏡は,あまり後のことを考えず,途上の干渉計で 性能がでるように設計すればいいのでは」 「いろんな選択肢を設けたせいで,その対応のために予算を押してしまう のが心配」 「新しい素子・機器に入れ直す作業は極力なくした方がよい. そうしないと,現場の最先端の人々に多大な労力を強いることになる. 例えば RSE に移る際に,腕フィネスを変えない方がいい,など. この場合ロックアクイジションのやりなおしをしなくて済む.」 「低温用真空チェンバーについては,入れ直しを避けるため, 最初から入れる予定」 「我々の約束は文科省の Web の資料でわかるようになっている」 「ヒアリングの資料は参考用に LCGT Wiki に載せられる」 「デザインの手順は?予算執行の割り振りは?」 「マネジメントサイドで大枠の方式を決めた後,各サブシステムにデザインを 投げる予定.」 Q「人を雇う枠は?」 「エンジニアが重要になるであろう」 「予備費を考慮した予算分配案をマネジメントサイドで作る必要がある」 - コラボレータサポート (黒田) プレゼンテーションのファイルは英語にし,日本語の分からない コラボレータが一人でも参加した場合は会話も英語でする,ということを 提案したい. 「内情の問題点をシェアする毎週のプロジェクトミーティングが別に あれば,いままでのコラボレーションミーティングを英語にしても, 日本語で迅速に話ができず遅れの原因になるといったことが起らない のでよい.」 「コラボレータの希望も聞く必要がある」 「コラボレータと最大限協力して仕事を進められるよう準備して欲しい」 「次回から TV 会議接続に Caltech の EVO システムを使うことを提案する」 - マネジメントグループの補助チームについて (中谷) face-to-face ミーティングでの提案された,マネジメントグループの 補佐をする「企画支援チーム」を新設することを提案したい. 三代木・内山・宮川・高橋(竜) の 4名で構成する. - Fixed interferometer (新谷) 地殻歪み他,地球物理的なデータを取得する予定. 加速度計のデータは LCGT のデータの質を高めるため提供される. 予算が許せば基台 (岩盤に直接接触する花崗岩ブロックの台) を つけてほしい. 「200m おきだと測量がやりやすい.」 Q「パイプ径は?」A「500φ」 - Toward the first detection (端山) LCGT 単独で重力波検出を主張するには,非ガウス雑音を低減して 雑音のガウス性を高めることが重要. コミッショニングの段階で実験家とデータ解析家との共同作業が重要. γ線など,GW 以外の観測と時間コインシデンスをとる multimessenger観測の準備を早めに立ち上げることを提案したい. - 次回 7月 20日 (Mon) 14:00-15:00