MIF会議 2011年2月16日 13-17時 参加者:麻生、宮川、森脇、阿久津、山本、我妻、大前、 西田、陳、宗宮 (1)変調周波数の選択 ・PM-PM方式でループ雑音軽減を実現する周波数を探した結果、 9-45MHz(2:10)、11.25-45MHz(2:8,現行案)、16.875-45MHz(3:8) の3方式が有力。ループ雑音は11.25>16.875>9の順で大きいが、 特にDRSEで大きな差はなく、以下に挙げる他要素の違いを重視。 - MC、RC、Asymmなどの長さ→MCはいずれにせよ33mとのこと - Non-reso SB(f3)の周波数選択の余地 - 3倍波復調(THD) 現行案はTHDができないので却下。残り二つは双璧。RC長の点 で16.875MHzが有望。9-45は補欠としてレビューにいどむ。 ・f1とf2が直接倍波の関係にあるかどうかの違いはあるか。 位相同期をどうやってとるかの問題→分周すればよい。 ・THDとNRSはロックアクイジションに用いる。どちらかだけでも いいが、THDは生成が楽であること、NRSはTHDより分離がよく 信号が強いことが利点として考えられる。より多くの選択肢を 残すために両方とも使用可能な制御方法を用意しておく。 ・f3はAMになるわけで、周波数が高い方が大前AM生成法がコンパ クトになる。麻生君が提案したf3案を比べると16.875-45の周波 数がいちばん高いが、9-45でも高い周波数の解はあるだろう。 ・Sensing matrixでPRCL-MICH-SRCLが縮退して見える→しかしこれ については行列要素の符号が資料に載っておらず判断不能。 ・腕が肩ロックの状態で他信号がどれだけちゃんととれるかに ついては、sensing matrixが縮退しているのに、なぜ他信号に オフセットが乗らないかが疑問。 ・オフセットが載るとダイナミックレンジが制限され、デテクタ 雑音が増える。これについては、DARMのオフセットが最大の問題 であることが判明。しかし、DARMはDC readoutなので、PDの スルーレートが0.1Vより高いだろうから、大丈夫っぽい ・他自由度に関しては不明 ・アップコンバージョンは問題なさそうだが、コンボリューション でrt(dω)で積分しているのがあっているのか要チェック。 (2)SRCをfoldingするかどうか ・FINESSEのシミュレーション まず誤差を入れずに理想的な状態のIRを復元できるよう鏡曲率 を調整する。次にITM曲率に差動の誤差をいれ、IRがどれくらい 落ちるかを見る。前回は考慮しなかったITM基材のレンズ効果を 計算に加えたところ、IRの低下は少し増えた ただ、折り返しなしの場合のSRM曲率の調整が少し不十分(>>AI)。 また、誤差なしのときに腕にオフセット(↓参照)を加えている のは不適切。誤差なしでは曲率で調整すべきである ・RF readoutでは誤差によるIRの低下が著しいが、腕にオフセット を加えるとIRがある程度復元することが判明している。これに ついては、曲率誤差によりASにDCのTEM00が1Wも漏れていること が原因で、オフセットを加えてキャンセルすることでIRが復元 しているのだと判明。その場合、TEM20が支配的となる。変調指 数を上げるとIRが改善することも確認した ・DC光がそんなに漏れてくるのはなぜか。FINESSEについてAndreas に意見をきく(>>AI)。また、TEM00の量をFINESSEで計算して いるが、これがどこで定義されたTEM00なのかが不明。各腕で 異なるTEM00が共振していて、その差がASに漏れているのだから、 定義次第ではある意味、高次モードのジャンク光と言えるはず ・いずれにせよ1%の誤差で1Wの光が出てくるのは大問題。これが 折り返しありだとどうなるのか計算する(>>AI)。また、YiPan と同じパラメタで整合性のとれる結果が出るか計算する(>>AI)。 (3)g-factorをどうするか - 現行案7km-7kmだとビーム径が小さく、コーティング機械損失が 要求値を満たせなかった場合のリスクが大きい - 新案A:7.5km-23km(g<0)だと曲率23kmの鏡の製作が困難by三尾 - 新案A:1.6km-1.9km(g>0)だと曲率誤差<0.5%(PIからの要求;g>0 の場合は曲率誤差<1.5%)の鏡の製作が困難by三尾 ・Positive g-factorでITMをflatにしたらどうなるか →ETM曲率7kmでビーム径はITM上で3.43cm、ETM上で4.53cm ETMの半径は12.5cmで、回折損失は0.24ppmとなる(詳細な計算 は山本さんが今夜やってくれるとのこと) ・平坦鏡の曲率誤差要求値はどれくらいか ※パーセントで表せないので、g-factorの誤差に換算する - 曲率半径7kmで曲率誤差1%→g-factor誤差は0.7% - 平坦鏡が曲率500kmになる→g-factor誤差は0.7% - aLIGOのTCSの要求値は300km→実際の測定結果は1480km (4)ASC現状報告 ・曲率を直して再計算した ・PR3の動きが大きなWFS信号を生む ・RC内の3つの鏡についてどれを制御するべきなのか考察が必要 →共振器としては2つしか自由度がないが、3つの鏡のうち2つ だけを制御するとドリフトしていく可能性がある ・鏡曲率と変調周波数を変更したので、再計算(>>AI) (5)まとめ ・決定事項は以下の3点 (i) 16.875-45MHz(PM-PM)をデフォルト制御法とする (ii) Flat-7kmをデフォルト曲率とする (iii) SRCは折り返す ・PIについては山元さんに再計算をお願いする ・レビューのレポートは麻生君が日曜までに他のメンバーに回す