19/05/14
What we did
前回からの問題点のおさらい
- geophoneの生信号が小さい~600cnts (BSのgeophoneは ~1000cnts)
- calibration後のgeophoneの信号が少しずつ発散していく
calibration後のgeophoneの信号が少しずつ発散していく問題
谷岡さんと奥富さん曰く,Type-Aでも同じような問題が過去にあったそうだ。
19/05/13 奥富さんのメールから抜粋
これはFoton上でzpk filterを作ると零点/極の周波数が RTモデルのsampling周波数を基準に記述されるという仕様によるものらしく、 あまりsampling周波数から離れた位置に零点/極を置くと sampling: ~ 103 Hzの基準に対して < 10-3 Hzの零点/極による信号処理は 周波数領域で6桁以上の隔たりとなってしまうため、 計算機上ではあまりよろしくないことが起きるっぽいです
これの解決法は,零点/極の位置を高周波側にずらす。RT modelのsampling rateを下げること。 (Type-Aは,RT modelのsamplingを16kHz→2kHzにして,極を3mHzくらいにしたそうだ)
とりあえず極の位置をずらすことから始める。 現状のgeophoneのToVel filterは,こんな感じだった
DC cutoffの極の位置が,0.1Hzである。(この時点で,Type-Aのうまく行った場合より隔たりが1桁ほど低い気もするけど)
V1のみ,DC cutoffの極の位置を0.3Hzに変更して,ゲインを高周波側で1になるように調整。変更していないV2,V3と同時に測定をしてみて,発散するかを見る。
(測定開始時の信号の様子をスクショするのと,Amplitudeをメモしておけば,よかった。。)
- 1時間後の信号の様子
左下がV1,左上がV2,右下がV3,右上がcaribration前のV1の生信号。V2,V3は今まで通り形が変になっている。一方,V1は今の所,そのようには見えない。
- 2時間後の信号の様子
V2,V3は1時間前に比べて,Amplitudeが大きくなっているのがわかる。一方,V1はその傾向が見られない。また形も変になっていない。
- 3時間後の信号の様子
V2,V3はAmplitudeが大きくなっている。また,V1の形も変になり始めた。うーん。
そもそも,cutoffを0.3Hzにすると,0.2Hz付近のmicro seismic noiseの見かけが小さくなるんじゃ。。。
cutoffを入れているので,数百mHzの領域が地震計の値に比べて,小さくなっている。これでは意味ない気がする。
まとめと考察
- DC cutoffのzpkを高周波側にしてみたが,時間が経つと結局発散していく。
- 数百mHzの領域を変えると,そのあたりの地面振動が測定できなくなる。
- そもそもType-Aの場合よりも,DC cutoffが高い周波数である。
- zpkをこれ以上変更するよりも,RT modelのsampling rateを変更する方が,隔たり?という意味では大きく減らせる。