過去のDetector Characterization テレコン、ミーティング
2012年
2012年9月12日(水)detcharミーティング
- 10月のCLIO試験観測について
参加者:宮川、上泉、譲原、山本、神田、端山、麻生、須佐、宗宮、苔山
- CLIOの試験運転について(宮川、端山)
DGSの議事録参照 http://gwwiki.icrr.u-tokyo.ac.jp/JGWwiki/KAGRA/Subgroups/DGS/Meeting/20120914/minute データの質の評価に関して:海外コラボレーションにdetcharの結果を出すときは共通の評価基準を使うが、日本独自の評価基準も設定すべき。(神田)
- 韓国detcharグループとの共同研究の報告(端山)
Detchar wiki page 「2012年8月1日ー8月7日KGWGとの共同研究」 を参照 http://gwwiki.icrr.u-tokyo.ac.jp/JGWwiki/KAGRA/Subgroups/DET 補足: 多チャンネル解析による雑音除去について、韓国グループを含む関連するLSCグループでは教師あり学習を用いた多変量解析を行っている。実際には教師無しの場合も必要となるので、その開発を進めることを提案した。今後韓国グループとその方面で共同研究を行う予定なので、参加者を募集します。
- aLIGO detcharの報告(苔山)
DetChar 用のソフトウエアが開発された(glitch search, line search)
DetChar 用のチャンネルがPSLに搭載された(L1:ODC-... online detcher channel)
- comissionerがコントロールルームで使えるようなcharacterizationソフトを開発したい(過去の経験から、サイエンスラン後に deta qualityが悪くて使えないセグメントが多いことが発覚することを事前に防ぎたい)
- Data analysisよりのdetchar側とcommissioner(実験系)の言葉が通じない問題、comissionerがdetcharを軽視して いる問題がある。GEOではそのような報告は無い。
少人数グループの利点を生かして進めるのがよい。(神田)
2012年8月1日ー8月7日KGWGとの共同研究
行ってきたこと
- KAGRAのための雑音解析(detector characterization)のテーマで、補助チャンネルを用いた非定常雑音と重力波信号を区別する方法について共同研究を行った。
- ニューラルネットワークを用いた手法の開発を行い、今まで問題となっていた誤検出確率が0.01以下でのパフォーマンスの悪化が改善された。今後もさらに議論を継続させてゆく。
- 非定常雑音を起源ごとに分類する手法を提案し、それについて議論をスタートさせた。
- KGWGのデータ解析グループによる非公式f2fミーティングに参加して、detector characterizationについての現状報告を行った。
詳細
- 8月1日~3日まで太田にあるNational Institute of Mathematical Institute(NIMS)でdetector characterization関係で共同研究を行った。具体的な内容は補助チャンネルを用いた重力波と誤検出された非定常雑音の区別をする方法の開発である。我々はArtificial Neural Network(ANN)という手法を用いて、答えが分かっている過去のイベントを教師とした教師付き学習を行い、信号と雑音の区別をする(veto)手法を提案し、その開発を進めている。
- 1日目は移動日で2日から始めた。2日は丸一日かけて現在行っている研究の現状について議論した。
- Compact binary coalescence (CBC) searchのveto解析について、Kyungmin KimがインプットとしてトリガーイベントのCBCパラメータを考えてRandom Forestという多変量解析を用いてveto解析の方法を報告した。
- Sanghoon OhとYoung Min KimがDetector characterizationに関連して200以上の補助チャンネルデータで得た特徴パラメータをインプットとしてANNを用いたveto解析について現状報告した。主にfalse alarm probability(FAP)と呼ばれる、誤検出確率が0.01以下で予想していたよりも悪くなる現象を改善するべく、議論を行った。
- 端山がAffinity propagationを用いた信号の起源ごとの分類を提案して、それについて議論を行った。
- 3日はプログラムのコードをチェックを含めて、現状の改善を図った。我々は、答えが分かっているデータ(教師データ)のなかに、パラメータの値がすべてゼロである信号に問題がある可能性を考え、それらの信号を除いて解析を再び行ったところ、FAP0.01以下でのパフォーマンスが予想通りまたは予想以上に改善された。
- 8月6、7日はソウルにあるSeoul National UniversityでKGWAのデータ解析グループ内で非公式で行われたf2f meetingに参加した。参加者:Hyung Mok Lee, Gungwon Kang, Hyunkyu Lee, John J. Oh, Sang Hoon Oh, Edwin J. Son, Sooil Lim, Young-Min Kim, Kyungmin Kim, Yong Bum Kim, Kazuhiro Hayamaの計11人
- Gungwon Kangが最近出版された連星合体のinspiral+merger+ringdown waveformを用いた探査を研究するグループNINJAの論文のレヴューを行った。(KGWGデータ解析グループが参加している。)
- 端山がKAGRAのdetector characterizationの現状報告をした。
Santa Barbaraで行われた会議 "Shine & Rattle"の報告をHyung Mok Leeが行った。EMとGWによるマルチメッセンジャーについての会議。Hyungがbinary merger rateがKalogera et al.が見積もったものよりも低くなる可能性を示唆していた。
- John J. Ohが重力波の補助チャンネルを用いたveto解析について現状報告を行った。
- Discussion 韓国グループが貢献できるテーマについて議論。主にマルチメッセンジャー関連。KAGRAのデータに関して、KISTIのデータセンターがデータのミラーサイトに強い興味を持っている
2012年6月-7月 GEO、LIGO detchar グループとの共同研究
- AEI Hannoverにて、GEO detector characterizationとの議論
- CCL(Critical Coupling Likelihood)の導入検討 with Cristina Torres
2012年5月17日(木)KGWG-KAGRA detcharミーティング
John Oh, SangHoon Oh,
Current status of ANN-based detector characterization
2012年5月09日(金)detcharミーティング
- aLIGO detchar報告(苔山)
- 環境モニターの現状について (新谷)
- detcharチャンネルリストのアップデート(我妻)
- Virgo detchar 論文レビュー (端山)
- ...
2012年2月24日(金)detcharミーティング
- アナウンス
- メーリングリストへの追加希望
- Virgo detchar論文について
- Engineering Run1 の簡単な報告
- その他?
- 干渉計診断について(宗宮)
- LIGO detchar structure(苔山)
- 環境モニターの選定状況について(新谷)
- detcharシステム構築 進捗状況(端山)
- 次回detcharミーティング