KAGRAにおける環境磁場測定

目的

KAGRAでは磁力を用いてテストマスの制御をおこなうため環境磁場が雑音になりうる。一般的に環境磁場雑音はその他の雑音と同じように無相関な雑音だ。しかし地上と電離層の間で発生する「シューマン共振」と呼ばれる地球規模の磁場の共振は、相関のある磁場雑音として検出されてしまう。このため検出器間の相関解析をした際の感度は、シューマン共振によって制限される可能性がある。本研究はKAGRAサイト、Virgoサイト、LIGOサイトで共同の磁場観測をおこなうことで、

を検証することを目的とした。

測定

測定の概要

測定は東京大学地震研究所の小河勉氏の協力の下、新跡津坑口付近とセンタールーム付近の二カ所でおこなった。 なおフィルターの性能を評価したいという目的から、新跡津坑口付近に二カ所の測定場所を設けた。

測定にはmetronix社のmfs-06四台とmfs-07e二台を使用した。 mfs-07eはmfs-06に比べコイル長が短いので、これをZ方向の測定に使用した。

計測器(磁場計)

測定場所

測定日:2016年7月21日〜7月22日まで