LCGT Collaboration Meeting 議事録
2010年 2月 1日(月曜) 14:00-16:00
出席者:
- [ICRR] 中谷・黒田・三代木・鈴木・斎藤(芳)・高橋(竜)・森脇,
- [NAOJ] 川村・藤本・辰巳・上田・西田・端山・森,
- [本郷] 麻生・(大橋),
- [阪市大] 神田,
- [Skype] 山本(博)・新井・安東・宮川・内山・苔山・宗宮.
アクションアイテム:
- 次回 (とその次の 3月 1日) の会議で,PLUS の報告を,その各コーディネータが行う.
- 5年目のかたちの部会での決定事項を LCGT 会議での合意事項とするために,次回の会議で大橋氏に総括を依頼する.
- サファイアとシリカの鏡について,ストラテジーの整理を次回の会議で三尾氏に依頼する.
議事:
- 概算要求
- 来週,東大内のヒアリングが行われる.各プロジェクト10分の短いもの.総長室で順序づけをして文科省に提出される.
- プロジェクトの評点は公表される.
- LCGT協議会 (黒田)
- 次回は 3月 16日の予定.
- GWDAW報告 (神田)
- GWDAW 14, 1月 26日-29日 at Rome Univ.
- 135人参加,56-57講演,44ポスター.
- 検出器の種類というより信号の種類に応じてセッションが分類されていた.
- GRB (short, long) と ICE-CUBE の prenaly.
- 講演ファイルは Web で閲覧可能.
- 重力波初観測と言える境目を初日に全体で議論していた.
- 鈴木「定常ソースは対象になっていた?」
- 神田「直接は出ていない.burst, inspiral と stochastic は議論していた.
- 重力波以外との相関がとれるものに重点が置かれていた.」
- 黒田「パルサータイミングの発表は?」
- 神田「あらたに制限が出たという類の話ではなかった」
- 次回は Milwaukee 2011年 1月の予定.
- GR19 会議 (川村)
- GR19 at メキシコの準備.
- current detector の combinerは川村,
- advanced detector の combinerは Nergis.
- 日本からは三代木氏に参加してもらう.
- (黒田)
- GWADW2010,5月 16日-21日 at 京都.
- 今後 1週間以内でオープンになる.
- 真空 (斎藤)
- 前回報告の通り.
- レーザーとサファイア (三尾: 黒田代読)
- レーザーについては前回報告の通り.
- 吸収評価用サファイヤ基材は信光社と Crystal Systems のものを調達した.
- ARコーティング済み.ガラス材料 BK7 と石英の吸収の比 (100倍くらい) を識別できる干渉計を作ったが,絶対値がまだ分からない.
- 鈴木「サファイアサンプルのサイズは?」
森脇「直径 20mm, 長さ 40mm?」<- (訂正: 直径 10mm)
- 干渉計 (川村)
- 帯域のドキュメントがほぼ完成.
- 低音 (鈴木)
- PLUS に関連して課題として (別紙あり)
- サファイア製懸架: 強度,伝熱,損失.
- cryo-300K 連結: 温度分布のある材料,特性の温度変化,ヒートリンク.
- cryostat デザイン:
- シールドの表面放射率・温度分布・冷凍機のリンク・防振・振動の見積りを挙げておく.
- 冷凍機: 12台で検討.外国製品となるので保守・日本の高圧ガス規制法に抵触する可能性がある.(以前の 16台のデザインでは問題となりにくい)
- 冷凍機の防振が CLIOのもので大丈夫かどうか.
- 鏡の汚染
- ダクトシールド: 内面,バッフル等,最適化.
- 冷却を加速するための熱スイッチの検討 (ガス伝導利用?).
- 中谷「予備実験にお金がかかりそう?」
- 鈴木「懸架についていうと,サファイア本体を買う必要はないが,サファイア製のワイヤを作る.」
- 三代木「コスト 200万円くらいか.」
- 解析 (神田)(別紙あり)
- データ解析 (田越),データ収集系 (辰巳),解析センター (神田) の三本柱.
- 解析関連の作業の青写真となるドキュメントを作成する予定.
- to do をはっきりさせる.解析センターでの計算機やソフトウエアのことを進めるのにも必要.
- 信号の種別毎にドキュメント作成担当者とサポート役を決めた.
- 山本「リアルタイムモニタリングは?」
- 神田「オンライン処理でやることになるが,複数の解析パートにまたがって担当することになる.干渉計モニター的には,characterization of data のパートが大きい」
- 山本「LIGOではオンラインモニター作成に大勢のLSCの人から参加があったが,LCGTでは?」
- 神田「解析各パートから吸い上げる.それでもマンパワー的には厳しい.LIGO(等)から移植することも含めて検討.」
- デジタル系 (宮川)
- CLIO で LIGO のデジタル系をテスト中.
- ここ数日で,きれいに信号がとれないというトラブルがようやく解消した.
- 中谷「PLUS の中の重要課題になりそう?」
- 宮川「なる」
- CLIO と LCGT の進め方 (黒田・中谷)
- CLIO Blog 参照.
- 中谷「サファイヤとシリカの比較のために実験が必要?などの問題の
受け皿が不明確.R&D の体制を整理した方がよい.」
- 三代木「CLIO の 4枚同時冷却のみのこして,3月に一段落つく予定.残った課題はさっきの鈴木さんのリストに網羅されている.」
中谷「LCGT 本体は R&D に使わないようにして,TAMA か CLIO で済んでいる状態にして欲しい.」
川村「R&D とコミッショングの境目が難しく,LCGT で R&D に近いコミッショニングをやることもありうるだろう.」
中谷「3km が必要な R&D は LCGT でやらざるをえないので同感.RSE については,タスクフォース的なものが必要では」
- 麻生「RSE はそれ向けのタスクフォースが必要であるという議論が 5年目のかたちの部会でも出ていた」
- 中谷「最初の 5年が保守的なのはいいが,最後の 2年のリスクが大きく,バランスを欠いていないか確認したい」
宮川「R&D をすべて日本でやる必要があるのかという議論も出た.Caltech 40m での R&D を取り入れられる」
山本「LIGO 本体の R&D 運転も大きなインプット」
中谷「40m の R&D を取り入れるストラテジーについも,次回聞かせてほしい」
新井「RSE に限らず,コミッショニングの期間を短縮するには,重厚な R&D 布陣をひかないといけないと思われる.」
- 安東「麻生氏の制御作業部会との連携を.」
- 麻生「5年目の部会だけで決められないマンパワー配分などのマネジメント的な部分をこの会議で議論して欲しい」
- 中谷「5年目のチェアマンが今日は不在なので,次回の議論を提案したい」
- PLUS の部会 (三代木)
- 追加メンバーとして斎藤・宗宮・神田を入れたい.
- 次回,各コーディネータに報告をお願いする.
- サファイヤについて
- 中谷「次回,三尾氏に,サファイアについてストラテジーの整理をお願いしたい.進め方につていの考えを皆と共有するために.サファイア鏡がすぐに利用できた方がいいのか,しばらくなしでシリカ鏡だけを進めればいいのかを含めて.」
- 黒田「昔評価したヘムライトのサファイアはどうだったか」
- 三代木「CLIO のエンドミラーはヘムライトの品質のよくないものだったが,いま冷やしているのは ITM なので,差はわからない」
- SASについて
山本「SAS は R&D なしで作れる?」
- 高橋「実機相当のものを作る必要があるが,予算がなく全部はできない.ペイロード部分だけ作って単独テストする予定.」
- 次回
- 2月 15日 (一時間),その次は 3月1日 (三時間).