帯域検討特別作業班第2回検討会の追加情報

検討会後に、量子雑音について和泉&宗宮で、熱雑音について山元&宗宮で

クロスチェックを行いました。その結果、ロスの入り方と慣性モーメントに

ついて修正をいれることになりました(つまり、私が間違っていたのです)。

再度、計算しなおしたものを以下に添付します。中性子連星に対する感度は

BRSEで最高176Mpc、DRSEで最高213Mpcとなっており、検討会で見せたもの

よりよくなっています。

検討会で見せた結果

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修正後の結果

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何を修正したか

サスペンション熱雑音はG.Gonzalez CQG 17 4409(2000)に基づいて

計算しました。パラメタを合わせて、バイオリンのない極限をとると、

いままでLCGTレポートなどで使われていた雑音レベルに一致します;

旧パラメタ:鏡50kg、一本吊り、温度10K、25cmファイバー、

新パラメタ:鏡30kg、二本吊り、温度16K、40cmファイバー。

バイオリンモードに関しては、上記論文の式と山元さんの式が異なる

近似を使っており、共振周波数が微妙に合いません(論文:127Hz、山元:106Hz)。

これについては山元さんがいま考えてくれています。

さて、上記論文の式に慣性モーメントが入っているのですが、

私はそれを別の論文からとったところ、2倍ずれていました。

それを山元さんに指摘され、直したところ、サスペンション熱雑音

が15~20%ほど下がりました。

量子雑音については和泉君にBuonnano&Chen論文から数式をとって

もらい、結果を比べたのですが、合いませんでした。細かく見ていくと

私がロスの項を間違えていて、それを直したら合いました。

修正後、量子雑音もやや変わりました。

以上の結果を両方ふまえたものが、ここに書いてある感度です。

(宗宮)

LCGT/Technical/090609appendix (last edited 2009-06-12 09:16:35 by KentaroSomiya)