AOS_Minutes20121207
KAGRA-ATC/ME meeting
- 日時: 2012年12月7日(金)10:00 - 11:00
- 場所:ATC打ち合わせ室
- 出席者(以下敬称略): 大渕、池之上、齊藤、阿久津
内容
KAGRA狭角度散乱バッフルについて
嵌合圧入テスト準備中。(ATC)
部品を嵌合しようとしているが、ヒーターで部品を熱しても温度が上がらない。ATCにある電気炉などを試しているところ。試作について
W型一体成形[ただし、ひさし部なし(※)]: インゴット材より削りだし。xxx万程度。
(量産すれば単価は多少下がるようだが、費用のうち加工費が突出しており、これが減っていないため大幅に価格は変わらない。)
※W型部分だけでひさしは無い状態のもの。一体成形にするため。ひさしは後付け? 試作は12月までに発注かけられれば。(削りだしで2ヶ月。)表面処理: アルピカを検討中であるが、現状送られてきたサンプルがあまりピカピカでない。
→もう少し鏡面状になるような下地処理でもってのアルピカサンプルを依頼中。黒色処理: DLCではなくメッキ品を考えている。(阿久津)
光学特性(反射率、散乱角度分布)はDLCの上位互換。もしかしたらW型の部分のほりの角度を18度から36度まで広げられる可能性あり
→そうなると加工はかなり楽に。
今のところ、熱処理等を施したサンプルをもらってきてKEKにて真空耐性などを計測しようとしている。
※このメッキはKAGRAのほかの(ATC担当以外の)大型バッフルにも候補となっている。試作品に対するメッキは見積もり中。メッキ屋さんの現有装置でも可能なはず。吊り方:実際にはバッフルは吊られるので、試作にあたっては吊り方も考えておく必要あり。また、DLCにせよメッキにせよ「つかみしろ」が必要。
→バッフルの最外装の外側表面であればつかみしろをつけてok(そこに散乱光があたることはほとんどないため)
必要な情報は以下。- 吊り具のバッフルでの位置、配置(2点吊る場合の吊り位置)
- ワイヤの種類、太さなど(バッフルの重さは最大100kgとして)
- スケジュールについて
予算スケジュールのみなおし。試作(検査もふくめて)をH25年度までにのばし、H26に量産ということにする。
※参考までに、ATCに協力いただいているこのバッフルのインストール時期はH27以降なので。
A/I
- 嵌合圧入テストの実施(ATC)
- W型試作バッフルの吊り点位置および吊り具の決定(阿久津)
- バッフル試作にあたりDLCコーティングについて、コーティングメーカ等と調整を行う。現状、DLCのほかに様々な観点からメッキも候補(阿久津、KEK齊藤)
- サンプルの温度を振りながらの表面観察方法の検討(顕微鏡&ヒーター&ペルチエ?)(ATC斉藤)
- ATCで作成した詳細図面(たたき台)に対し、公差や精度の決めるべく光学simulationをひきつづき行う(阿久津)
この先検討していくべきこと
加工精度の評価の方法など。
溶接部分の光学的評価について。サンプルを別途用意?
持ち運びケースの作成が必要か?
次回meeting予定
12/21(金)10:00- @ ATC打ち合わせ室