Beam radius
ミラー径が12.5cmでビーム径が3cmというのはかなり小さい。
AdLIGOではミラー径が17cmでビーム径が6cm前後であるから、
同じ比率にするなら4.5cmにしてもよいはずである。
「LCGTは冷やすから、熱雑音のためにビーム径を大きくする必要は無い」
という意見もあるが、逆に言えばビーム径を小さくしているために
冷やした効果が半減しているということでもある。
実際、BRSEにしたときの感度は熱雑音ではなく量子雑音で制限されて
おり、ビーム径を大きくする効果は少ない。しかし、DRSEにすると、
ビーム径の拡大で中性子連星へのSNが1割ほど向上するから、検討する
必要がある。
ビーム径拡大の代償はパラメトリック不安定性であろう。これについて
はAdLIGOの方がLCGTより厳しい状況であり、解決策が模索されている。