Chromebook (Linux開発環境 / Crostini)
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ChromebookでPythonを使う
Chromebookには 「Linux 開発環境 (Crostini)」 という機能が標準搭載されています。 これをONにすると、Chromebookの中で本物の Debian Linux が動きます。
Windows (WSL) と異なり、OSレベルでLinuxとの統合が進んでいるため、非常に安定しており、セットアップも簡単です。 重力波解析(gwpy, LALSuiteなど)はLinux環境が基本ですので、Chromebookは実は解析用サブマシンとして優秀です。
1. Linuxの有効化
Chromebookの 「設定」(歯車アイコン)を開きます。
左メニューの 「詳細設定」 > 「デベロッパー」 をクリックします。
「Linux 開発環境」 の横にある 「オンにする」 をクリックします。
- 画面の指示に従ってセットアップを進めます。
ユーザー名: 好きな名前(英小文字)を入力します。これがターミナルの ユーザー名@penguin になります。
ディスクサイズ: 推奨(10GB程度)のままでOKです。後から変更可能です。
- インストールが完了すると、黒い画面(ターミナル)が立ち上がります。
2. CPUの確認 (重要)
Chromebookには、パソコン用のCPU (Intel/AMD) を積んだモデルと、スマホ用のCPU (ARM) を積んだモデルがあります。 それによって、次にダウンロードするインストーラーが異なります。
ターミナルで以下のコマンドを入力してください。
uname -m
x86_64 と出た場合: Intel または AMD のCPUです。一般的なパソコンと同じです。
aarch64 と出た場合: ARM系のCPUです。
3. Miniforgeのインストール
Condaのページ と同様ですが、CPUに合わせてファイルをダウンロードします。
x86_64 の場合
curl -L -O https://github.com/conda-forge/miniforge/releases/latest/download/Miniforge3-Linux-x86_64.sh bash Miniforge3-Linux-x86_64.sh
aarch64 の場合
ARM用のインストーラーを使います。
curl -L -O https://github.com/conda-forge/miniforge/releases/latest/download/Miniforge3-Linux-aarch64.sh bash Miniforge3-Linux-aarch64.sh
インストール後の初期設定(ライセンス同意や conda init)は、PC版の手順と同じです。一度ターミナルを閉じて開き直してください。
4. ライブラリのインストール
Condaが動いてしまえば、あとは他のLinuxと同じです。 ライブラリのページ にあるコマンドをそのまま実行してください。
mamba create -n igwn-py311 python=3.11 mamba activate igwn-py311 mamba install -c conda-forge gwpy jupyterlab ... (省略)
5. JupyterLabの起動
ターミナルで以下を実行します。
jupyter lab
自動的にChromeブラウザの新しいタブで JupyterLab が開きます。 Chromebookの場合、Linux内で立ち上げたサーバー (localhost) に、Chromeブラウザからシームレスにアクセスできる仕組みになっています。
6. ファイルのやり取り (Google Drive連携)
Chromebookの「ファイル」アプリを使うと、Google DriveなどのフォルダをLinux側に見せることができます。
- 「ファイル」アプリを開く。
- 「Google ドライブ」や「ダウンロード」フォルダを右クリックする。
「Linux と共有」 を選択する。
共有されたフォルダは、Linux側の /mnt/chromeos/ 以下にマウントされます。
# Google Driveの中身を見る例 cd /mnt/chromeos/GoogleDrive/MyDrive ls
! 注意: Linux側から /mnt/chromeos/ 以下のファイルを直接解析・編集すると、動作が遅くなることがあります。 本格的な解析をする場合は、データをLinuxのホームディレクトリ(~、ファイルアプリでは「Linux ファイル」と表示される場所)にコピーしてから作業することをお勧めします。
7. VS Code の利用 (推奨)
Chromebookでは、Linux版の Visual Studio Code (VS Code) がそのまま動きます。
VS Code 公式サイト にアクセスする。
.deb ファイルをダウンロードする。
CPUが x86_64 の人: x64 版
CPUが aarch64 の人: Arm64 版
ダウンロードした .deb ファイルをダブルクリックし、「Linux(ベータ版)でインストール」を選択する。
- インストール後、ランチャー(アプリ一覧)の中に「Visual Studio Code」が追加されます。
これで、Chromebook上で本格的なコーディング環境が整います。
