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= ChromebookでGWpyを使う =
Chromebookのlinux terminalでGWpyを使おうと色々試したが、matplotlib が入らない、scipy が入らないなどの問題がある。
= Chromebook (Linux開発環境 / Crostini) =
<<TableOfContents>>
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これはJupyter notebookを使えば解決するらしいが、そもそも非力なChromebookで解析をするというのはナンセンスである。 == ChromebookでPythonを使う ==
Chromebookには '''「Linux 開発環境 (Crostini)」''' という機能が標準搭載されています。
これをONにすると、Chromebookの中で本物の '''Debian Linux''' が動きます。
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そこで、代わりに[[https://colab.research.google.com/notebooks/welcome.ipynb?hl=ja|Google Colaboratory]]を使う。 Windows ([[KAGRA/Subgroups/PEM/PythonMemoJP/WSL|WSL]]) と異なり、OSレベルでLinuxとの統合が進んでいるため、非常に安定しており、セットアップも簡単です。
重力波解析(gwpy, LALSuiteなど)はLinux環境が基本ですので、Chromebookは実は解析用サブマシンとして優秀です。
Line 8: Line 11:
これはオンライン上で使えるJupyter notebookで、googleのGPUを使うため非力なマシンでも問題ない。 == 1. Linuxの有効化 ==
 1. Chromebookの '''「設定」'''(歯車アイコン)を開きます。
 2. 左メニューの '''「詳細設定」''' > '''「デベロッパー」''' をクリックします。
 3. '''「Linux 開発環境」''' の横にある '''「オンにする」''' をクリックします。
 4. 画面の指示に従ってセットアップを進めます。
   * '''ユーザー名''': 好きな名前(英小文字)を入力します。これがターミナルの {{{ユーザー名@penguin}}} になります。
   * '''ディスクサイズ''': 推奨(10GB程度)のままでOKです。後から変更可能です。
 5. インストールが完了すると、黒い画面(ターミナル)が立ち上がります。
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=== 注意点 ===
 * 解析に用いるデータはGoogleのサーバーにアップするので、'''KAGRAのDAQシステムで取得されたデータ(flame file)の解析に用いてはいけない。'''
   * KAGRAコレボレーター外にデータを流出することになるため。
   * あくまでChromebookで取得した.wavファイルの解析などのみを行う。
 * なぜかTimeSeriesのdxが自動的(dtからの伝搬や、crop元からの伝搬)に設定されないため、毎回手で入れる必要がある。でないとFFTとかできない
 * ROOTを使うのは難しい
   * pipやaptで一発で入れられるのではないため
   * [[https://stackoverflow.com/questions/55544013/installing-cern-root-on-google-jupyter-notebook|ここ]] にやり方が載っているが、この通りやってもダメだった。
 * scipy.optimize.curve_fit が使えない
   * fitしたつもりになっても、パラメタが初期値のまま変わらない
   * [[https://lmfit.github.io/lmfit-py/index.html|LMFIT]]なら使える。こちらの方が高機能っぽいため、推奨
== 2. CPUの確認 (重要) ==
Chromebookには、パソコン用のCPU (Intel/AMD) を積んだモデルと、スマホ用のCPU (ARM) を積んだモデルがあります。
それによって、次にダウンロードするインストーラーが異なります。
Line 22: Line 24:
----- ターミナルで以下のコマンドを入力してください。
{{{
uname -m
}}}
Line 24: Line 29:
実際にGWpyを動かした例:[[https://colab.research.google.com/drive/1GbmERfsVBA-GvDyEY5ubA0e6DioSVI5z|sample1]]  * '''x86_64''' と出た場合: Intel または AMD のCPUです。一般的なパソコンと同じです。
 * '''aarch64''' と出た場合: ARM系のCPUです。
Line 26: Line 32:
{{attachment:gwpy_test1.png}} == 3. Miniforgeのインストール ==
[[KAGRA/Subgroups/PEM/Conda|Condaのページ]] と同様ですが、CPUに合わせてファイルをダウンロードします。
Line 28: Line 35:
----- === x86_64 の場合 ===
{{{
curl -L -O https://github.com/conda-forge/miniforge/releases/latest/download/Miniforge3-Linux-x86_64.sh
bash Miniforge3-Linux-x86_64.sh
}}}
Line 30: Line 41:
USBマイクで録音した.wavファイルをGWpyで解析する例 : [[https://colab.research.google.com/drive/1JOdcc1m5KxqzmV0GkRgPSXGvJDNhw_Bd|sample2]] === aarch64 の場合 ===
ARM用のインストーラーを使います。
{{{
curl -L -O https://github.com/conda-forge/miniforge/releases/latest/download/Miniforge3-Linux-aarch64.sh
bash Miniforge3-Linux-aarch64.sh
}}}
Line 32: Line 48:
{{attachment:gwpy_test2.png}} インストール後の初期設定(ライセンス同意や {{{conda init}}})は、PC版の手順と同じです。一度ターミナルを閉じて開き直してください。

== 4. ライブラリのインストール ==
Condaが動いてしまえば、あとは他のLinuxと同じです。
[[KAGRA/Subgroups/PEM/PythonMemoJP/Library|ライブラリのページ]] にあるコマンドをそのまま実行してください。

{{{
mamba create -n igwn-py311 python=3.11
mamba activate igwn-py311
mamba install -c conda-forge gwpy jupyterlab ... (省略)
}}}

== 5. JupyterLabの起動 ==
ターミナルで以下を実行します。
{{{
jupyter lab
}}}
自動的にChromeブラウザの新しいタブで JupyterLab が開きます。
Chromebookの場合、Linux内で立ち上げたサーバー ({{{localhost}}}) に、Chromeブラウザからシームレスにアクセスできる仕組みになっています。

== 6. ファイルのやり取り (Google Drive連携) ==
Chromebookの「ファイル」アプリを使うと、Google DriveなどのフォルダをLinux側に見せることができます。

 1. 「ファイル」アプリを開く。
 2. 「Google ドライブ」や「ダウンロード」フォルダを右クリックする。
 3. '''「Linux と共有」''' を選択する。

共有されたフォルダは、Linux側の {{{/mnt/chromeos/}}} 以下にマウントされます。
{{{
# Google Driveの中身を見る例
cd /mnt/chromeos/GoogleDrive/MyDrive
ls
}}}

'''! 注意''':
Linux側から {{{/mnt/chromeos/}}} 以下のファイルを直接解析・編集すると、動作が遅くなることがあります。
本格的な解析をする場合は、データをLinuxのホームディレクトリ({{{~}}}、ファイルアプリでは「Linux ファイル」と表示される場所)にコピーしてから作業することをお勧めします。

== 7. VS Code の利用 (推奨) ==
Chromebookでは、Linux版の Visual Studio Code (VS Code) がそのまま動きます。

 1. [[https://code.visualstudio.com/|VS Code 公式サイト]] にアクセスする。
 2. '''{{{ .deb }}}''' ファイルをダウンロードする。
   * CPUが '''x86_64''' の人: {{{x64}}} 版
   * CPUが '''aarch64''' の人: {{{Arm64}}} 版
 3. ダウンロードした {{{.deb}}} ファイルをダブルクリックし、「Linux(ベータ版)でインストール」を選択する。
 4. インストール後、ランチャー(アプリ一覧)の中に「Visual Studio Code」が追加されます。

これで、Chromebook上で本格的なコーディング環境が整います。

Chromebook (Linux開発環境 / Crostini)

ChromebookでPythonを使う

Chromebookには 「Linux 開発環境 (Crostini)」 という機能が標準搭載されています。 これをONにすると、Chromebookの中で本物の Debian Linux が動きます。

Windows (WSL) と異なり、OSレベルでLinuxとの統合が進んでいるため、非常に安定しており、セットアップも簡単です。 重力波解析(gwpy, LALSuiteなど)はLinux環境が基本ですので、Chromebookは実は解析用サブマシンとして優秀です。

1. Linuxの有効化

  1. Chromebookの 「設定」(歯車アイコン)を開きます。

  2. 左メニューの 「詳細設定」 > 「デベロッパー」 をクリックします。

  3. 「Linux 開発環境」 の横にある 「オンにする」 をクリックします。

  4. 画面の指示に従ってセットアップを進めます。
    • ユーザー名: 好きな名前(英小文字)を入力します。これがターミナルの ユーザー名@penguin になります。

    • ディスクサイズ: 推奨(10GB程度)のままでOKです。後から変更可能です。

  5. インストールが完了すると、黒い画面(ターミナル)が立ち上がります。

2. CPUの確認 (重要)

Chromebookには、パソコン用のCPU (Intel/AMD) を積んだモデルと、スマホ用のCPU (ARM) を積んだモデルがあります。 それによって、次にダウンロードするインストーラーが異なります。

ターミナルで以下のコマンドを入力してください。

uname -m
  • x86_64 と出た場合: Intel または AMD のCPUです。一般的なパソコンと同じです。

  • aarch64 と出た場合: ARM系のCPUです。

3. Miniforgeのインストール

Condaのページ と同様ですが、CPUに合わせてファイルをダウンロードします。

x86_64 の場合

curl -L -O https://github.com/conda-forge/miniforge/releases/latest/download/Miniforge3-Linux-x86_64.sh
bash Miniforge3-Linux-x86_64.sh

aarch64 の場合

ARM用のインストーラーを使います。

curl -L -O https://github.com/conda-forge/miniforge/releases/latest/download/Miniforge3-Linux-aarch64.sh
bash Miniforge3-Linux-aarch64.sh

インストール後の初期設定(ライセンス同意や conda init)は、PC版の手順と同じです。一度ターミナルを閉じて開き直してください。

4. ライブラリのインストール

Condaが動いてしまえば、あとは他のLinuxと同じです。 ライブラリのページ にあるコマンドをそのまま実行してください。

mamba create -n igwn-py311 python=3.11
mamba activate igwn-py311
mamba install -c conda-forge gwpy jupyterlab ... (省略)

5. JupyterLabの起動

ターミナルで以下を実行します。

jupyter lab

自動的にChromeブラウザの新しいタブで JupyterLab が開きます。 Chromebookの場合、Linux内で立ち上げたサーバー (localhost) に、Chromeブラウザからシームレスにアクセスできる仕組みになっています。

6. ファイルのやり取り (Google Drive連携)

Chromebookの「ファイル」アプリを使うと、Google DriveなどのフォルダをLinux側に見せることができます。

  1. 「ファイル」アプリを開く。
  2. 「Google ドライブ」や「ダウンロード」フォルダを右クリックする。
  3. 「Linux と共有」 を選択する。

共有されたフォルダは、Linux側の /mnt/chromeos/ 以下にマウントされます。

# Google Driveの中身を見る例
cd /mnt/chromeos/GoogleDrive/MyDrive
ls

! 注意: Linux側から /mnt/chromeos/ 以下のファイルを直接解析・編集すると、動作が遅くなることがあります。 本格的な解析をする場合は、データをLinuxのホームディレクトリ(~、ファイルアプリでは「Linux ファイル」と表示される場所)にコピーしてから作業することをお勧めします。

7. VS Code の利用 (推奨)

Chromebookでは、Linux版の Visual Studio Code (VS Code) がそのまま動きます。

  1. VS Code 公式サイト にアクセスする。

  2.  .deb  ファイルをダウンロードする。

    • CPUが x86_64 の人: x64

    • CPUが aarch64 の人: Arm64

  3. ダウンロードした .deb ファイルをダブルクリックし、「Linux(ベータ版)でインストール」を選択する。

  4. インストール後、ランチャー(アプリ一覧)の中に「Visual Studio Code」が追加されます。

これで、Chromebook上で本格的なコーディング環境が整います。

KAGRA/Subgroups/PEM/Portable/GWpy_Chromebook (last edited 2026-01-01 16:21:12 by tatsuki.washimi)