Design change suggested by K. Arai on June 2014
◎振り子の3Dモデル ・POタイプ振り子のサイズ出し
- 外形フレーム ステージ部のサイズ ミラー(φ100x30mm) ミラー周辺の保護具の寸法だし(クリアアパーチャ)
◎絶対必要な振り子改造 ・MC In/Outのフレームサイズ変更(天板・底板の改造および中段マス上げ下げ部
- のホルダ改造)
・MC Endのフレーム改造(中身45度回転)
・ダンピングマグネットの固定
- このサスペンションでは中段マスを「柔軟に支持した磁石」により渦電流ダン プする機構を採用している。しかし、TAMA Input MCにおけるPO型サスペン ションの運用で「この柔軟に支持した磁石」がミラーのピッチ運動を励起して しまっている事が分かり、磁石を固定する対処が為された。この変更はTAMA MCでしか行っていないため、他のPO型サスペンションでも同様の対処を行う 必要がある。
◎有用と思われる改造(どこまで取り入れるかはサブシステムで協議し、適用) ・コイルホルダ補強
- このサスペンションでは棒をエンドからネジ止めする構造が多用されている が、これは片持ち梁構造で弱い(共振周波数が低い)。特にコイルやミラー保 護のサポート構造は上部ステージからミラー周辺まで、4本ではなく2本の棒が 伸びているだけであり、とくに光軸方向の力に対して弱い。通常、柱梁接合は 面対面で結合した方が、(結合面の)shear方向の力に強く対抗できる。 つまり、このサスペンションの場合、棒をサイドパネルに交換したボックス構 造にし、パネル同士を横梁でさらに結合した物にする方が、軽量で強い構造に 出来ると思われる。(実際、これはTAMA振り子のフレーム全般にいえることで あるが)
・ピコモータについて
- Pitch/Yawの粗調整用のピコモータがあるが、TAMAでピコモータが固着するト ラブルがあった事から、ステージ構造から見直すべきではないか、という指摘 があった。これは特にテストマス用のサスペンションで時折問題となった物で あると記憶しているが、PO型の場合、加重がテストマスサスペンションのちょ うど半分であるため、この問題は顕著ではなかった、と記憶している。そのた め、特にピコモータ・ステージ構造を見直す必要はなく、そこまでするのであ れば、サスペンション全体の見直し、または後述するような中段マスへのアク チュエータ導入を考慮した方がいいのではないかと思う。
・最終段へのOSEMの導入
- 最終段のモニタとして光てこに加えて、OSEMを導入し鏡の姿勢を追跡可能にす る。とくにピコモータは移動量が追跡可能ではないため、いちどMCの共振を失 うと手探りで共振を探す必要が生じるため、なんらかの追跡方法を実走する事 が絶対必要と思われる。(それが光てこのみでよいか、OSEMも必要かは、判断 による)
・中段マスの能動ダンピング
- ダンピングマグネットを廃止する代わりに、中段マスに正面3・上部2・側部1 のOSEM型センサ&アクチュエータを取り付ける事で能動ダンピング制御が可能 になり、地面振動の導入量を制御で調整する事が可能となる。またピコモータ の代わりに大角度の調整用アクチュエータとすることもできる。この場合、ミ ラー部のOSEMはやめて、光てこのみにしても良い。
・MCミラー周りのバッフリング
- TAMAでは高次モードの同時共振&そのミラー保護具での反射がみえていた。 ビームはミラーよりもかなり小さいので、ビームサイズに見合ったバッフルを 共振器内に設置する。